風営法の改正でメンエスはどう影響を受ける?違反ラインを見極めるポイント

メンズエステは、アロマオイルを使ったリラクゼーションサービスとして人気があります。

しかし、「メンエスは風営法に違反していないの?」「どこまでが合法なの?」と疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。

実際、メンエスは性的サービスを提供する業態ではないため、基本的には風営法の対象外です。

ただし、施術内容や接客の方法によっては、風営法違反と判断されるケースもあります。

この記事では、メンエスと風営法の関係をまとめ、どのような行為が違法となるのかを解説します。

メンズエステとは?

メンズエステは、アロマオイルを使って男性向けにリラクゼーションを提供するサロンのことです。

施術は基本的に個室で行われ、セラピストと1対1で過ごすのが特徴です。

身体の疲れやストレスを癒やす目的で運営されており、性的サービスを行わない健全な業態として扱われています。

一般的なコースでは、以下のようなことを組み合わせながら施術します。

メンズエステの基本コースに含まれているもの

  • オイルマッサージ
  • リンパマッサージ
  • ヘッドスパ

セラピストは専門的な研修を受けており、施術技術だけでなく接客マナーも重視されています。

なお、「風俗」と呼ばれる業種とは明確に区別されています。

風俗営業法では、“性的サービスを提供する行為”がある場合のみ規制の対象です。

そのため、メンエスはあくまでリラクゼーション目的であれば風営法の適用外です。

メンズエステと風営法の関係をわかりやすく解決

メンズエステは、リラクゼーションを目的として運営されているため、基本的には風営法の対象外です。

しかし、風営法では「性的サービスを提供する営業」や「客の性的欲求を刺激する行為」をおこなう場合、風俗営業に該当します。

そのため、施術の内容や接客の仕方によっては、メンエスも風営法の規制を受けることがあります。

風営法の目的は、風俗営業や深夜営業などの業態を管理し、地域の治安を守ることです

つまり、法的な線引きは“リラクゼーション目的か、それとも性的サービスを提供しているか”にあります。

一見すると普通のメンエスでも、密着や局部への接触が常態化している場合は、警察から風俗店とみなされる可能性があります。

風営法で定められる営業区分

風営法では、営業形態に応じて以下の二つの区分に分かれます。

風営法の区分

  • 風俗営業
  • 制風俗関連特殊営業

メンズエステが問題になるのは、後者の「性風俗関連特殊営業」に該当する可能性がある点です。

「風俗営業」とは、キャバクラやバーなど、接待を目的として営業する店舗を指します。

一方、「性風俗関連特殊営業」は、性的サービスを提供する業種が対象で、ソープランドやデリヘルが例です。

この分類に含まれる場合、営業には警察への届出や営業時間の制限など、厳しい規制が課されます。

メンズエステは、あくまでリラクゼーション目的であり性的サービスを伴わないため、本来はこの区分には含まれません。

しかし、実際には一部店舗で性的要素を含む施術が行われており、風営法違反と判断されるケースもあります。

メンエスが風営法の対象となるケース

メンズエステが風営法の対象となるのは、以下のような行為を行っている場合です。

  • 施術中に性的行為や本番行為を行う
  • 客の性欲を満たすことを目的とした接触・密着を行う
  • 局部への刺激や過度な触れ合いがある
  • 店舗側が暗黙的に性的サービスを認めている

これらの行為は、風営法第2条に定める「性的満足を提供する営業」に該当し、摘発の対象です。

過去には「個室での施術中に性的サービスを提供した」として、店舗責任者や従業員が書類送検された例もあります。

一方で、リラクゼーションを目的とした施術であり、性的要素が一切ない場合は問題ありません。

健全なメンエスは、風営法の規制を受けずに通常営業が可能です。

そのため、利用者も「どんな目的で運営されているか」を見極めることが、安全に利用するための第一歩といえます。

風営法違反になるラインを見極めるポイント

メンズエステは本来、風営法の規制対象ではありませんが、施術内容や接客方法によっては「性風俗関連特殊営業」として扱われることがあります。

安心して利用する意味でも、風営法に違反になるラインを見極めることが大切です。

ここでは、違反と判断される行為の具体例と、合法的に営業・利用するための基準を紹介します。

NG行為の具体例

メンズエステで風営法違反とみなされるのは、以下のような行為を行った場合です。

  • 客に対して明確な性的サービスを提供する
  • 本番行為や性器への接触を行う
  • 「裏オプション」などの名目で追加料金を受け取る
  • 店舗が性的サービスを黙認、または促すような営業を行う
  • 密室で施術を行い、外部から確認できない状態で接触する

これらは、風営法第2条における「性的満足を提供する営業」になります。

表向きがリラクゼーションであっても、実態が性的サービスであれば風俗店とみなされます。

また、SNSなどで「過激」「密着」「裏メニューあり」といった文言を使って集客している店舗も、摘発対象になりやすいので注意しましょう。

メンエスで摘発されるリスク

過去の摘発事例をみると、多くは「性的サービスの提供」や「黙認」が原因です。

警察は、通報やSNSの情報をもとに調査を行い、実際の施術内容がリラクゼーションの範囲を超えていないかを確認します。

とくに、「個室施錠」「性的な広告表現」「過剰な密着施術」などがある場合、風営法違反と判断されやすくなります。

摘発されると、店舗側は営業停止・罰金・逮捕などの厳しい処分を受けることも少なくありません。

また、利用者も“性行為に加担した”と見なされると、事情聴取の対象になる場合があります。

逆に、健全な営業を行っている店舗は摘発の対象にはなりません。

そのため、利用者は信頼できる店舗を選び、違法性のあるサービスを求めないことが大切です。

安心してメンエスを利用するためのチェックポイント

メンズエステを安全に利用するには、健全な店舗を選ぶことが大切です。

風営法の対象外であっても、サービス内容や宣伝方法によっては違法とみなされる場合があります。

ここでは、初めて利用する人でも安心できる店舗を見極めるためのポイントを紹介します。

リラクゼーション目的と明記されている

健全なメンエス店は、公式サイトやSNSで「リラクゼーションを目的とした施術」と明確に記載しています。

この文言は、性的サービスを行わないことを示すサインでもあります。

一方で、「密着」「刺激」「特別コース」など、曖昧な表現を多用している店舗は注意しましょう。

また、施術内容やコース説明が具体的に書かれているかも確認しましょう。

信頼できる店舗は、使用するオイルや施術の流れを丁寧に説明しており、過剰な誘導や性的な文言を避けています。

利用前に公式ページを確認し、健全な雰囲気が感じられるかを見極めることが大切です。

ポータルサイトに掲載されているものを選ぶ

メンズエステを選ぶ際、ポータルサイトに掲載されている店舗を選ぶとよいでしょう。

これらのサイトでは、店舗情報・料金・スタッフ在籍情報・口コミが整理されているため、利用前に雰囲気を把握しやすいのが特徴です。

また、口コミ欄を確認すると、実際の施術内容や接客態度に関する具体的な情報が得られます。

極端に過激な内容や、裏オプションの話題が多い店舗は避けるのが無難です。

複数のポータルで同じ情報が掲載されている店は信頼性が高く、初回利用にも向いています。

メンエスで裏オプはある?

一部のメンエスでは、SNSや口コミで「裏オプ」という言葉を見かけることがあります。

これは、公式メニューにはない性的サービスを指す俗語です。

しかし、裏オプの提供は風営法に抵触する可能性が高く、店舗側・利用者側の双方にリスクがあります。

裏オプを求める行為や、金銭のやり取りを伴う交渉は、トラブルの原因になりやすいです。

健全な店舗ではそのような対応は行っておらず、セラピストに負担を与える行為にもなります。

メンエスを安心して楽しむためには、裏オプを求めないようにしましょう。

まとめ

メンズエステは、リラクゼーションを目的とした健全なサービスであり、風営法の対象外です。

しかし、性的行為や裏オプションを伴う施術は違法と判断される可能性があります。

安全に楽しむためには、リラクゼーションを明記している店舗を選び、ポータルサイトなど信頼性の高い情報源から確認しましょう。

ルールを守って利用すれば、メンエスは安心して癒やし得られる場として楽しめます。

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