メンズエステは、本来リラクゼーションを目的とした施術サービスです。
しかし、近年では「グレーゾーン」と呼ばれる店舗が増えており、一般的なメンエスとは異なるサービスを提供する店も存在します。
こうしたグレーなメンエスは、実際には性的な雰囲気を強く打ち出していたり、裏オプをおこなっていることも少なくありません。
そこでこの記事では、「グレーなメンズエステ」と呼ばれる理由や特徴、違法と判断される可能性などをまとめました。
メンエス業界の実情を理解し、安全に利用するための判断基準を身につけましょう。
メンエスが“グレーゾーン”と呼ばれる理由
メンズエステは、表向きはリラクゼーションを目的とした施術を提供しています。
しかし、業界の中には「風俗ではない」としながらも、実際には性的な要素を含む店舗も少なくありません。
そのため、法的にはギリギリの範囲で営業しており、利用者の間で「グレーゾーン」と呼ばれています。
グレーなメンエスは、施術内容があいまいで、広告や宣伝方法にも特徴があります。
ここでは、そうした店舗に共通するポイントを具体的にまとめました。
グレーなメンエスの特徴
グレーなメンズエステは「リラクゼーション目的」と言いながら、性的な雰囲気を強く打ち出しています。
店内は暗めの照明で、個室やワンルームマンションを利用しているケースが多く、密室で施術がおこなわれます。
この環境が、“健全店とは違う”印象を与える要因の一つです。
また、公式サイトには明確な施術内容が記載されておらず、店舗によってはポータルサイトに記載がないケースも珍しくありません。
ポータルサイトに記載がない
通常、健全なメンエス店は「メンズエステナビ」や「エステ魂」などのポータルサイトに掲載されています。
しかし、グレーな店舗は掲載を避けているケースが多く、公式サイトやSNSのみで集客している場合があります。
これは、ポータルサイトの掲載基準に「性的サービスを行わないこと」という条件があるためです。
つまり、掲載されていない店舗は“何かしら理由がある”と考えられます。
情報が少なく、運営実態がわからない店舗は、注意が必要です。
逆に、ポータルサイトに掲載がある店舗は、違法営業をしていない可能性が高いため安心して利用できます。
裏オプ情報が出回っている
グレーなメンエスの多くは、SNSや匿名掲示板で裏オプの情報が共有されています。
裏オプとは、公式メニューにはない性的サービスを、追加料金で行うことを指します。
裏オプの情報は、公式で出回っていることはなく、爆サイやホスラブなどの掲示板で出回っていることが多いです。
また、X(旧:Twitter)などでも口コミで投稿している人も多く、少しでも書き込みがあった場合は要注意です。
裏オプをしたい気持ちはわかりますが、禁止されていることであり、なおかつトラブルに発展しやすいのでおすすめしません。
マンション型で評判もよくない
グレーな店舗は、雑居ビルやマンションの一室を利用して営業しているケースが目立ちます。
こうした“マンション型”の店舗は、外から様子が見えず、施術内容を確認できないため、摘発のリスクが高い傾向にあります。
口コミを確認すると、「部屋が狭い」「雰囲気が怪しい」「料金説明が不明確」といったネガティブな意見が多いのも特徴です。
評判が安定していない店舗は、グレーのなかでも特に危険です。
セラピストの服装が過激
セラピストの衣装も、グレーなメンエスを見分けるポイントです。
健全な店舗では制服や施術着を着用しますが、グレーな店では下着のような衣装や露出の多い服を採用していることがあります。
これは「癒し」よりも「性的刺激」を目的とした演出であり、風営法に抵触するリスクを高めます。
さらに、SNSで過度に露出が高い写真を投稿しているセラピストが多い店舗も要注意です。
セラピストによっては、局部を露出するような写真を掲載していることもあり、裏オプを持ち掛けてくるような子だったりします。
そのため、公式サイトだけではなくSNSや掲示板などを確認しながら、判断することが大切です。
グレーなメンズエステが抱える法的リスク
一見すると普通のリラクゼーションサロンに見えても、グレーなメンズエステは法的に問題があります。
施術内容や営業実態によっては、風営法や刑法に違反する可能性があるためです。
とくに、性的な接触や本番行為を行っている場合、運営者やセラピストが摘発対象になるリスクが高まります。
ここでは、実際に違法と判断されるケースや、メンエスで禁止されている行為について詳しくまとめました。
営業そのものが違法
風営法では、性的サービスを提供する店舗を「性風俗関連特殊営業」として定義しています。
そのため、性的行為を目的とした施術を行っている場合、警察への届出を出さずに営業している時点で違法となります。
グレーなメンエスの多くは「リラクゼーション店」として届け出ているため、名目上は合法です。
しかし、実態が性的サービスを含むものであれば、届出内容と営業実態が一致せず「無許可営業」と判断されます。
この場合、風営法違反だけでなく、経営者やスタッフが刑事罰を受ける可能性もあります。
特に、施術室を密室化して外部から確認できない構造にしている店舗や、追加料金で性的行為を行っている店舗は、摘発のリスクが非常に高いです。
摘発の可能性
実際に摘発されるメンズエステの多くは、「性的サービスの提供」または「それを黙認している」ケースです。
警察は、通報やSNS・掲示板上の裏オプ情報をもとに調査をおこない、家宅捜索をします。
摘発されると、店舗は営業停止命令を受け、経営者やセラピストが書類送検または逮捕される場合もあります。
違法と判断されるポイントは、行為そのものよりも「性的な満足を提供しているかどうか」という点です。
たとえ本番行為を行っていなくても、密着施術や露出度の高い衣装などによって、性的意図があると判断されれば違法とみなされることがあります。
メンズエステで禁止されている施術
メンズエステでは、リラクゼーションが中心で、以下のことが禁止されています。
メンズエステで禁止されている施術
- 性的サービス全般
- 抜きありのサービス
口コミなどで確認できた場合は、違法店の可能性が高いため注意しましょう。
性的サービス全般
メンズエステで明確に禁止されているのが、性的サービスを目的とした行為です。
これは、風営法だけでなく刑法にも抵触する可能性があります。
具体的には、以下のような行為が対象です。
- 性器への接触・刺激行為
- セラピストが性的なことをする
- 客の性欲を満たす目的での施術
- 密室での性的行為の黙認
このような行為は、風営法第2条で定める「性的満足を与える営業」に該当します。
リラクゼーション目的で営業する限りは合法ですが、性的な目的に変わった時点で違法です。
抜きありのサービス
メンズエステでは、オイルマッサージ中に、手や口による性的サービスを提供する行為は、完全に違法とされています。
こうしたサービスを行っている店舗は、摘発対象となるだけでなく、経営者やスタッフが懲役刑や罰金刑を受ける可能性があります。
また、利用者側も“性的行為に関与した”と見なされ、事情聴取を受けるケースもあります。
「抜きあり」を売り文句にしている時点で、その店舗はもはやメンズエステではなく、風俗店と同等の扱いになります。
どれほど人気があっても、こうした店舗の利用は避けるべきです。
まとめ
メンズエステ(は本来、リラクゼーションを目的とした健全なサービスです。
しかし、近年は性的な雰囲気を演出する“グレーな店舗”が増えており、風営法に抵触するリスクを抱えています。
特に、裏オプションや性的サービスを黙認している店舗は、営業そのものが違法と判断される可能性があります。
また、マンション型やSNS集客型の店舗は、外部から実態を確認しづらく、摘発されやすい傾向にあります。
利用者として最も重要なのは、どの店が健全で、どの店が違法に近いかを見極めることです。
節度を守り、リラクゼーション目的を意識して利用すれば、健全な範囲で安心して楽しめるでしょう。


